相愛カタストロフィ
「って、なんで手繋ぐんですか!ダメです!」
「一緒の体温になりたい、あわよくば手だけじゃなくて全部繋がりたい」
「お断りです気持ち悪い」
こんな人が会長なんて(二回目)
「羽結、まだ時間大丈夫?
やんなきゃいけないことあるから俺の教室行きたいんだけど」
「…待ちます」
「失礼します、」
────わ、はじめて来た。
同じ教室なのに、何かがちょっと違くてソワソワする。少し大人になった気分。
「俺の席ココ、前か隣おいで」
「お邪魔します、」
先輩は窓側の前から二番目の席。私はその隣の席に座る。
「多分少しで終わるから」
「了解です」
私はさっき借りた、お菓子の本を眺めることにした。