相愛カタストロフィ



…わ、くる。


私は何かを察して口を塞ぐ。先輩は、私が口を抑えた手の甲にキスをした。




間に合った。




「羽結なんで?」


「当たり前でしょう!」


「今まで散々チュッチュしてたじゃん」




ここは外だ。雨が降っているけど人も結構通る。
恥ずかしい、という気持ちは持ち合わせていないのか。




でも、なんかこの感じ久しぶり
…安心感がすごい



「羽結、芹の告白断ったんだって?

麻柴が気まずいだろうから駅まで送ってやれないって言ってたよ

ねえなんで断ったの、羽結ちゃん」




なんで。私も知りたい。



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