相愛カタストロフィ
―――強いていえば、
先輩に「羽結」って呼ばれるのが好きかもしれない。
誰が呼ぶのよりも特別嬉しい。
キスする時に
25センチの身長差で、かがむのが辛そうなのも。
もはや少し体がプルプルしているのも。
(もし、同意の上でのキスなら少しくらい背伸びしてあげます)
好きなところ、あったみたい。
先輩といるとたくさん溢れてくる。
「私の想像してた恋はもっと可愛い桃色でした」
「え、じゃあ俺たちのは何色?」
「黒色です」
「真っ黒で歪んだ恋も羽結となら楽しいね」
fin.☽