相愛カタストロフィ
そんな関係が始まって少し経った頃。
放課後、先輩から「生徒会の引き継ぎあるから少し遅れる。」とメッセージがきた。
もう少しで生徒会の任期が終わるので、いよいよ五月先輩が会長になる。
あんな人が会長なんて。
だけど上っ面は良いからきっと向いてる。クズなのは私の前だけだ。
学校壊れなきゃいいな。
待っているだけなのは退屈だったので、教室の下の階にある図書室に行くことにした。
真っ白な空間に本がたくさん並んでいる。
基本的に静かなのが好きなので、結構お気に入りの場所だったりする。
騒がしくされそうだから先輩には内緒だけど。
…あ、この恋愛小説気になってたんだよね。
小説はよく読む。
その本を読んでいる時は自分じゃない「誰か」になれるワクワク感だったり、本の数だけある世界観みたいなものが好き。
小説は一度開くと最後まで読みたくなるので、何も予定の無い休日に読むことにしている。