もう二度と恋なんてしないと思っていた
かろうじて声を絞り出す私の隣を通り過ぎていく、その時。

フワッと彼のではない香水の香り…
「…そっちゃん、」
「はぁ〜、なに?」
「なっ、なんでもない!」

思わず声をかけてしまった。

ちょうどドラマの撮影が始まった頃からほぼ毎日女性用の香水を匂わせて帰ってくる。

これって、やっぱり…

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