君の言葉で話したい。
1話 出会い
伏し目がちで寡黙。全然話さない外国人。
それが宋雨泽の第一印象だったーーー
火曜日17時。
鈴が定刻通りに店入ると、
店長に呼び止められた。
「今日から入るアルバイトの宋くん。
外国人だけど、
日本語能力検定1級を取得してるし、
働く上でのハンデはほとんどないから、
面倒見てあげてね。」
最近はどこへ行っても、
外国人雇用が多く、
雨泽以外にも、
外国人スタッフはいるため、
珍しいとは思わない。
必然的に勤続年数の多い鈴が、
教育係に任命されるのも、
もう慣れっこである。
「相原鈴です。よろしくお願いします。」
少しでも緊張が解れればと思い、
笑いかけると、
雨泽は困った顔をしながら、
聞き取れなかったので、
もう一度、
教えてもらってもいいですか?と、
問うてきた。
その顔が、
なんだか幼い頃の弟にそっくりで、
どこか放っておけないような、
雰囲気を醸し出していたのを、
覚えている。
それが宋雨泽の第一印象だったーーー
火曜日17時。
鈴が定刻通りに店入ると、
店長に呼び止められた。
「今日から入るアルバイトの宋くん。
外国人だけど、
日本語能力検定1級を取得してるし、
働く上でのハンデはほとんどないから、
面倒見てあげてね。」
最近はどこへ行っても、
外国人雇用が多く、
雨泽以外にも、
外国人スタッフはいるため、
珍しいとは思わない。
必然的に勤続年数の多い鈴が、
教育係に任命されるのも、
もう慣れっこである。
「相原鈴です。よろしくお願いします。」
少しでも緊張が解れればと思い、
笑いかけると、
雨泽は困った顔をしながら、
聞き取れなかったので、
もう一度、
教えてもらってもいいですか?と、
問うてきた。
その顔が、
なんだか幼い頃の弟にそっくりで、
どこか放っておけないような、
雰囲気を醸し出していたのを、
覚えている。
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