君の言葉で話したい。
その中の一人に、
中国出身の、黄紫涵という、
女性がいた。
彼女は、好きな人を追って、
来日したと言う。

国籍は違えど、
紫涵と鈴は不思議と波長があった。
鈴は紫涵の影響で、
大学で、
中国語の講義を履修することにした。

新たに文字を覚える必要が無いと、
考えていたが、それは甘かった。
発音が異様に難しい。

日本語には無い発音が多すぎて、
鈴は履修のトライアル期間に、
中国語講義を辞退することにした。

それを聞いた紫涵は、
大笑いする。
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