俺がお前を夢の舞台へ
冷たい返事。


鬱陶しいハエを見るような目つきで見られ、心がエグられる。


たしかに私には関係ない、プライベートな話だ。


部外者が口を挟むのは間違ってるのかもしれない。


でも…。


「気になるんだよ…。勇翔のことが気になるの…っ!私は、勇翔のことをただの友達以上に大切な幼なじみだと思ってる。だから気になるんだよ」


ヤンチャで、イタズラばかりしてた勇翔。


その一方で、優しくて頼りがいのある性格だった。


さっきみたいに、困ってる人がいたら真っ先に助けにいくのは勇翔だった。


今思えば、不器用な優しさだったのかもしれない。


でも、勇翔の優しさを知っている人はたくさんいる。


「……やめろ」


「…え…?」
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