俺がお前を夢の舞台へ
だけど、その関係性が覆るような出来事があった。


もうコイツとはやっていけねぇ。


同じ方向を向くことはできない。


そう確信した。


だから、勝手に作った暗黙の了解を勝手に解いて、彩絢と付き合うことにした。


それなのに。


アイツは平然と戻ってきた。


まるで何事もなかったかのように。


そして…。


彩絢は俺よりも勇翔を見るようになった。


きっと彩絢は無意識なんだろうけど、勇翔には勝てないと思わずにはいられなかった。


彼氏は俺のはずなのに、彩絢は勇翔に夢中だ。


ここ最近イライラしてばかりなのは、きっとそのせいだ。


彩絢の前ではいい顔して、嫉妬なんかしてない風を装っているけど、本当は勇翔に近づいてほしくない。


というか…アイツだから許せない。
< 109 / 434 >

この作品をシェア

pagetop