俺がお前を夢の舞台へ
ズレた歯車
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─翌日
こんなにも学校に行くのが苦痛だったことはない。
嫌がる心に鞭を打って学校に向かうと、こんなときに限って勇翔と校門でバッタリ会ってしまった。
確実に目が合ったのにスルーされる。
覚悟はしていたけど、やっぱり悲しかった。
ズキズキと心が痛む。
「……っ」
声をかけたいのに、怖くてかけられない。
無視されるのも怖いし、あの嫌悪感に満ちた目で見られるのも怖い。
「彩絢、おはよう」
敢えて時間をずらして教室に入ると、茉優がいつもの笑顔で迎えてくれた。
「おはよう…」
「え、どうしたの?その顔」
目をギョッとさせて覗き込まれ、顔を背ける。
これまた運悪く、背けた先には勇翔が座っていて…。