俺がお前を夢の舞台へ
マネージャーとして春夏秋冬休みなく外を駆け回っているおかげで、色白の透明肌とは無縁。


こういうキラキラしたアクセサリーは似合わない。


動きやすいように一年中ポニーテールだし、前髪も邪魔くさいから作っていない。


メイクしたってすぐに崩れるからしないし、お洒落な服だってあまり持っていない。


「…こういうのつけたら……」


蒼空はどう思うだろう。


他の子たちに比べて圧倒的に女子力のない私がこんなのつけたら笑われるよね。


蒼空に異性として認識されたいし、可愛いって思われたい。


でも、結局マネとしての動きやすさを優先してしまうんだ。


「キミ、一人?」


「へっ?」


隣からニョキっと顔を覗かせてきた、金髪の男。
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