俺がお前を夢の舞台へ
「蒼空が妬くんじゃねぇの?アイツ、意外とヤキモチ妬きだろ」


「…でも……。私、勇翔ともっと話したいんだもん」


こんなチャンスは滅多にない。


勇翔の気が乗ってるうちにたくさん話したい。


「…わかったわかった。じゃあまたあとでな。蒼空に突っかかられて鬱陶しいから」


また勇翔が遠くに行ってしまう。


なぜだか分からないけど、漠然とそんな気がした。


「あとでっていつ?」


もういなくならないで。


もっとたくさん話したい。


せっかく再会したんだから、想い出だって作りたい。


「……。わかった。じゃあ、放課後5時までなら付き合ってやる」


渋々といった様子だけど、勇翔が私と放課後に会う約束をしてくれた。


これは大きな大きな変化だった。
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