俺がお前を夢の舞台へ
「すぐそこのスポーツ用品店」


「…あ…そうなんだ」


返ってくると思わなかった。


今日の勇翔はやけに優しい。


どういうつもりなんだろう。


勇翔が考えていることがわからないまま飲み物を買って席に座る。


目の前に勇翔が座っていることにすごく違和感がある。


日光が射し込んでくるせいで、ただでさえ明るい茶髪がより明るく見える。


「思い出話たくさんしてもいい…?」


まぁ…ここまで来たんだから、拒否されてもするけど。


部活をサボって時間を作ったんだ。


楽しい時間にしたい。


「好きにすれば」


勇翔も嫌がってないみたいだ。


大きな進歩を噛み締めながら、過去へ思いを馳せる。


勇翔と蒼空のことで1番強く印象に残ってるのは小5の夏だなぁ…。
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