俺がお前を夢の舞台へ
「…だから、話せよ。何があったんだよ。お前は野球を辞めれるような性格じゃなかった。それなのになんで─」
「無理。お前には言わない」
ここまで来たら意地だった。
彩絢を傷つけるかもしれない道を選んで突き進むコイツが許せなくて、認められなくて、受け入れられない。
「俺は、お前が自分の意思で夢を捨てたんだと思ってた。だから、俺に野球を辞めろと勧めてくるお前が許せなかった。お前の決断を俺に押し付けるな、俺には俺の夢と道がある。そう思ってた。だけど、違うんだろ」
蒼空が俺の方へ歩み寄ってくる。
コイツは昔からこうだった。
頑固で我が強いわりに、自分に非があると分かればすぐに折れる。
気が強いだけで素直な性格なんだろうなと思う。
だけど、その素直さすらも鬱陶しい。
「無理。お前には言わない」
ここまで来たら意地だった。
彩絢を傷つけるかもしれない道を選んで突き進むコイツが許せなくて、認められなくて、受け入れられない。
「俺は、お前が自分の意思で夢を捨てたんだと思ってた。だから、俺に野球を辞めろと勧めてくるお前が許せなかった。お前の決断を俺に押し付けるな、俺には俺の夢と道がある。そう思ってた。だけど、違うんだろ」
蒼空が俺の方へ歩み寄ってくる。
コイツは昔からこうだった。
頑固で我が強いわりに、自分に非があると分かればすぐに折れる。
気が強いだけで素直な性格なんだろうなと思う。
だけど、その素直さすらも鬱陶しい。