俺がお前を夢の舞台へ

再会-蒼空side-

【蒼空side】

「端的に言うと、心臓に欠陥があります」


医者が俺にそう言った。


淡々としていて、まるでなんてことのないことのように。


「幸い、発見が早かったので薬で症状を抑えることはできます。ただ、今後は心臓の負担にならないよう、運動は控えてください」


俺が病気…?


運動を控えろ…?


「何言ってんすか。そんなの無理に決まってるじゃないですか」


俺には夢がある。


どうしても捨てられない夢がある。


「命に関わることだよ。キミが運動を続ければ心臓に負担がかかる。負担がかかればどうなるか…わかるよね?」


「……そんなの関係ない」


病気なんか知るか。


俺の身体は元気に動いてる。


それなのに野球を辞めろだなんて、受け入れられるわけがない。
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