俺がお前を夢の舞台へ
第3章
罪悪感
─3月
あっという間に3月が来てしまった。
少し前、勇翔が過去を打ち明けてくれたおかげで、私たちの距離は急速に縮まっていた。
勇翔との間に感じていた壁が消え去ったんだ。
「あ、彩絢。これ昨日落としてた」
「あぁ!失くしたかと思った。ありがと勇翔!」
通学鞄につけているストラップ。
蒼空が好きな球団の、好きな選手のユニフォームを型どったストラップだ。
数年前、蒼空と観戦しに行ったときにお揃いで買ったもの。
「最近、ありがとな。友翔の相手してもらってて」
そう。
どうしても勇翔の役に立ちたいとゴネたら、“寂しい思いしてるだろうから、友翔と遊んでやってほしい”って頼まれたんだ。
だから最近は部活終わりに勇翔の家に行って、友翔くんと遊んだり勇翔が遅くなる時には夕飯を作ってあげたりしている。
……蒼空には内緒で。
蒼空に話すと止められそうだから。
あっという間に3月が来てしまった。
少し前、勇翔が過去を打ち明けてくれたおかげで、私たちの距離は急速に縮まっていた。
勇翔との間に感じていた壁が消え去ったんだ。
「あ、彩絢。これ昨日落としてた」
「あぁ!失くしたかと思った。ありがと勇翔!」
通学鞄につけているストラップ。
蒼空が好きな球団の、好きな選手のユニフォームを型どったストラップだ。
数年前、蒼空と観戦しに行ったときにお揃いで買ったもの。
「最近、ありがとな。友翔の相手してもらってて」
そう。
どうしても勇翔の役に立ちたいとゴネたら、“寂しい思いしてるだろうから、友翔と遊んでやってほしい”って頼まれたんだ。
だから最近は部活終わりに勇翔の家に行って、友翔くんと遊んだり勇翔が遅くなる時には夕飯を作ってあげたりしている。
……蒼空には内緒で。
蒼空に話すと止められそうだから。