俺がお前を夢の舞台へ

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「ねーねー、聞いてるー?さーやちゃんっ」


「あっうん?なになに?」


さっきの蒼空との出来事に気をとられて、友翔くんの話を聞いていなかった。


「お腹すいたっ」


「ならご飯にしよっか」


今まではコンビニ弁当が多かったみたいで、私の手料理を美味しい美味しいって食べてくれるからすごく嬉しい。


「今から作るからちょっとだけ待っててね~」


頭では蒼空のことを考えながら冷蔵庫を空けると、ほとんど何も入っていなかった。


「買いに行かなきゃなぁ…。友翔くんお留守番できるー?」


「うん!慣れてるからできるよ!」


昔の勇翔に似た可愛らしい笑顔。


「じゃあ行ってくるね」


友翔くんに手を振り、アパートを一旦出る。
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