俺がお前を夢の舞台へ

小学生の頃、ずっと勇翔が好きだったこと。


勇翔が転校していってから、蒼空に気持ちが移ったこと。


蒼空と付き合い始めてすぐ、勇翔と再会して気持ちが揺れていたこと。


本当に蒼空のことが好きなのか分からなくなったこと。


勇翔の過去を知って、力になりたいと思ったこと。


勇翔のことが気になって蒼空を疎かにしてしまっていたこと。


蒼空が私と勇翔の関係を嫌がっているのを知っていたのに、改めなかったこと。


勇翔に抱きしめられ、その胸で泣いてしまったこと。


その場面を蒼空に見られていたこと。


包み隠さずすべてを話した。


「…私…蒼空と勇翔、どっちが好きだったんだろう。分かんないんだよ…。ひどい女でしょ…私…」


言葉にすると、改めて自分の甘さが分かる。