俺がお前を夢の舞台へ
蒼空の身体に異変…。
「それ、どういう意味?」
聞き耳を立てていた身だということを忘れ、尚輝くんに詰め寄る。
尚輝くんは驚いたように少し目を開いたけど、淡々と話してくれた。
「今、菜々子ちゃんからランニングのタイム一覧見せてもらったんだけど…。あぁ、ここね」
尚輝くんが蒼空の名前が書かれた列を指でなぞる。
先月から今月までのタイムが日付順に横一列に並んでいる。
「これが2月と3月。日に日に遅くなっていってる。それに、去年の今頃とは比べ物にならないくらい遅い。制球も悪いし、フィールディングも悪い。ハッキリ言って、話にならないレベルだと思う」
ずっと蒼空の球を受けてきた尚輝くんからの言葉は、何よりも重みがあった。
“話にならない”
つまり、甲子園を目指せるレベルには程遠い。
当事者の尚輝くんでさえそう感じるんだ。
きっと、相当レベルが下がっている。
「それ、どういう意味?」
聞き耳を立てていた身だということを忘れ、尚輝くんに詰め寄る。
尚輝くんは驚いたように少し目を開いたけど、淡々と話してくれた。
「今、菜々子ちゃんからランニングのタイム一覧見せてもらったんだけど…。あぁ、ここね」
尚輝くんが蒼空の名前が書かれた列を指でなぞる。
先月から今月までのタイムが日付順に横一列に並んでいる。
「これが2月と3月。日に日に遅くなっていってる。それに、去年の今頃とは比べ物にならないくらい遅い。制球も悪いし、フィールディングも悪い。ハッキリ言って、話にならないレベルだと思う」
ずっと蒼空の球を受けてきた尚輝くんからの言葉は、何よりも重みがあった。
“話にならない”
つまり、甲子園を目指せるレベルには程遠い。
当事者の尚輝くんでさえそう感じるんだ。
きっと、相当レベルが下がっている。