俺がお前を夢の舞台へ
「俺の球、打ちやすい?」


「いや?別に。そんぐらいの球、俺にも投げれたらいーんだけどな」


勝負がついたからか、二人は互いに近寄って話を始めた。


静かなグラウンド。


二人の話がよく聞こえる。


「お前が謙遜するとキモい」


「謙遜じゃねぇよ。あと4ヶ月したら、お前の夢を背負ってマウンドに立つんだ。プレッシャーえぐすぎんだろ」


…え……?


どういうこと…?


「お前の才能はバケモノだ。自信持て」


「お前に言われたって嬉しくねぇよ」


“お前の夢を背負って”

“マウンドに立つ”


どういう意味なの…?


なんで勇翔がマウンドに…?


蒼空の代わりに甲子園を目指すってこと…?


じゃあ蒼空は…?


蒼空はどうなるの…?
< 276 / 434 >

この作品をシェア

pagetop