俺がお前を夢の舞台へ
勇翔は自分には関係ないと言わんばかりに1歩下がり、横目で蒼空を見る。


「勇翔だって何か知ってるんでしょ?二人してどうして何も教えてくれないの…?」


勇翔が転校してきた頃からずっと隠し事をされてきた。


今までは知らないフリをしていたけど、もうそうはいかない。


蒼空の明らかな異変を目の当たりにして無視できるわけがない。


「蒼空は何を隠してるの?蒼空に何が起きてるの?」


一度吐き出したら止まらない。


次々と疑問をぶつけてしまった。


蒼空の瞳が揺れている。


「教えてよ蒼空…。私たち…幼なじみでしょ…?」


カップルとしては上手くいかなかったかもしれない。


でも、幼なじみとしての関係は終わらせたくない。
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