俺がお前を夢の舞台へ
「…なんで野球辞めたの…?どうして野球から離れていっちゃうの…?甲子園は?夢は?約束は?どうしてなにも言わずに遠くに言っちゃうの…っ」


蒼空が野球を辞めるなんて、よっぽどの異常事態が起きない限りあり得ない。


その異常事態って何…?


どうして勇翔が蒼空の代わりに甲子園を目指すの…?


「何があったのか教えてよ…蒼空…っ」


そこまでして隠したいことって何なの…?


「ごめん」


「そんな謝罪聞きたくない」


今日こそ絶対に本当のことを聞くんだ。


「ホントに何でもないから」


「じゃあなんで野球辞めたの?」


「なんとなく」


“なんとなく”…?


なんでそんなこと言うの…?


「蒼空は何となくで野球を辞めるような人間じゃない。私、蒼空と一緒に甲子園行きたいよ!」
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