俺がお前を夢の舞台へ
私が知ってる勇翔は、自由奔放でとても先輩らしさはなかった。
どちらかと言うとチームの輪を乱す問題児だった。
それがこんな風に後輩の心構えを変えれるような先輩になるなんて。
「勇翔がちゃんと“先輩”してるの、なんだか感動しちゃうな…」
思わずそう呟くと、和樹くんはハハッと笑った。
「どんなイメージ持ってんのかは知らないっすけど、勇翔さんマジでいい先輩っすよ。それじゃ、練習戻りまーす」
爽やかな笑顔を残して駆けていく。
ブルペンでは、大人びた勇翔が巧みな変化球を投げ込んでいる。
目映い陽射しに負けない輝きを放ちながら─。
あぁ、橘は絶対に大丈夫だ。
絶対に上手くいく。
勇翔の背中を見ると、不思議とそう思えたんだ。
どちらかと言うとチームの輪を乱す問題児だった。
それがこんな風に後輩の心構えを変えれるような先輩になるなんて。
「勇翔がちゃんと“先輩”してるの、なんだか感動しちゃうな…」
思わずそう呟くと、和樹くんはハハッと笑った。
「どんなイメージ持ってんのかは知らないっすけど、勇翔さんマジでいい先輩っすよ。それじゃ、練習戻りまーす」
爽やかな笑顔を残して駆けていく。
ブルペンでは、大人びた勇翔が巧みな変化球を投げ込んでいる。
目映い陽射しに負けない輝きを放ちながら─。
あぁ、橘は絶対に大丈夫だ。
絶対に上手くいく。
勇翔の背中を見ると、不思議とそう思えたんだ。