俺がお前を夢の舞台へ
「会うわけねーじゃん?アイツがお見舞いに来ると思うか?」


今日初めての笑顔が見えた。


無理して笑ってるんじゃない、自然な笑顔だ。


「勇翔は来ないだろうねー…。でも、ホントにちゃんと蒼空のこと思ってると思うよ」


戦力を高めるために、後輩と自主練をしたり。


慣れないことにちゃんと向き合い。 


誰よりも努力し。


そんな今の勇翔は無敵だと思っている。


「……最近の野球部、どう?予選大丈夫そ?」


蒼空の顔が引き締まる。


マウンドに立っている時のような表情だ。


「大丈夫だよ。絶対、夢は叶う」


今までにないくらいチームが1つになっているのを感じる。


部員の動きが見違えるように良くなっていて、打撃も成長が目覚ましい。
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