俺がお前を夢の舞台へ
「彩絢ー!何してるのー?ご飯冷めるわよー!」


「あっ、うん!今行く!」


お母さんに急かされ、慌てて立ち上がった拍子にノートを落としてしまった。


バサバサッと音を立て、床に落ちるノート。


偶然開かれたそのページは、見覚えのないページだった。


「…“勇翔へ”……」


ノートの1番後ろのページは、勇翔へのメッセージだった。


ページをめくって前に戻ると【尚輝へ】の文字。


さらにその前には【タローへ】。


部員へのメッセージが1ページ分びっしり書いてある。


前から読み進めていってる時には気がつかなかった。


「…私へのメッセージもある…」


【彩絢へ】


丁寧な文字でそう書いてある。
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