俺がお前を夢の舞台へ
食事の時くらい、嫌なことは忘れなきゃ。


「太ると顧問に怒られるから嫌なんだよね」


茉優はチアリーディング部のキャプテン。


キャプテンがブクブク太ってったら示しがつかないんだろう。


あまりに何も食べないから、本気で心配になってくる。


「茉優こそ無理しないでね」


「心配ありがとね。けど私なら平気。彩絢と違って、パンクする前に愚痴り散らかすからね」


「たしかに」


はははっと笑いが起き、暗かった気分も明るくなってくる。


「で?蒼空くんとはどこまで進んだのよ?」


「えっ!?」


急にストレート球を投げられて反応に困る。


「蒼空と彩絢のカップルは学年全体が推してるカップルだからね?報告の義務があるのよ」


「なにそれ…なんか納得いかなーい」
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