俺がお前を夢の舞台へ
その勇翔の肩…。


本当に大丈夫なんだろうか。


円陣がほどけ、散り散りにベンチに戻ってくる。


勇翔は最後までベンチ前に残り、眩い空を見上げていた。


座っているだけで暑いこの気候の中、死闘が始まる。 


今頃蒼空も戦っているだろう。


試合終了には間に合わないかもしれないそうだ。


それでもいい。


蒼空が無事でいてくれたらなんでもいい。


それ以外は何も考えない。


試合に集中しよう…。


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