俺がお前を夢の舞台へ
なんとか初回は乗り切ったけど、早くも2点を追いかける形に。


今の皆なら2点くらいとれると信じてる。


問題は勇翔…。


淡々と打席に立つ準備をしてるけど、本当に大丈夫なんだろうか。


昨日、肩や肘を痛そうにしていて、今日突然治るはずがない。


どこまでもつかな…。


もたなかったら誰が投げるんだろう。
 

桜森を抑えられる投手が他にいる…?


「絶対出塁しろ」


大柳先生が京介くんの背中を押す。


「京介くん、頑張って」


とにかく勇翔タロー尚輝くんのクリーンアップの前にランナーを溜めないと話にならない。


流れが完全に桜森に行ってしまう前に追いつかないと。


だけど―。


1番京介くん、2番晃斗くんは凡退。


3番勇翔が粘ってフォアボールを選び出塁するも、タローがピッチャーフライで3アウト。
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