俺がお前を夢の舞台へ
「……さぁ。別に興味ないんで」
蒼空の顔がみるみる不機嫌になっていく。
ボールを真上に投げてキャッチする動作をしきりに繰り返している。
「橘で甲子園目指すなら、頼れるものには頼っといた方が賢いと思わないか?」
お父さんがそのボールを掴み、庭の奥にあるネットに投げ入れた。
「……アイツを野球部に引き込めって言いたいんですか?」
蒼空がジッとお父さんを見つめて動かない。
まさに私がしたかった話だ。
お父さんに“ありがとう”と視線を送ると、にっこり笑って立ち上がった。
「さぁな。俺はもうお前の監督じゃない。自分たちで考えるんだ」
“たち”
その言葉に含まれる意味を察した蒼空は、チラッと私を見た。
何か言いたげな表情。
蒼空の顔がみるみる不機嫌になっていく。
ボールを真上に投げてキャッチする動作をしきりに繰り返している。
「橘で甲子園目指すなら、頼れるものには頼っといた方が賢いと思わないか?」
お父さんがそのボールを掴み、庭の奥にあるネットに投げ入れた。
「……アイツを野球部に引き込めって言いたいんですか?」
蒼空がジッとお父さんを見つめて動かない。
まさに私がしたかった話だ。
お父さんに“ありがとう”と視線を送ると、にっこり笑って立ち上がった。
「さぁな。俺はもうお前の監督じゃない。自分たちで考えるんだ」
“たち”
その言葉に含まれる意味を察した蒼空は、チラッと私を見た。
何か言いたげな表情。