俺がお前を夢の舞台へ
蒼空や勇翔の言う通り、状況は変わるんだ。


私だけが過去という孤島に取り残されている。


勇翔は早々に船を出し、蒼空も別の方向へ向かっている。


私だけが何の取り柄もない孤島で生きようとしている。


「…寂しいよ。私は3人で仲良くしたいのに…」


どうして私を置いていくの…?


どうして私から離れていくの…?


どうしてバラバラの道を進んでしまうの…?


「……悪いけど─」


「分かってる。蒼空と勇翔の仲は修復できないんでしょ?」


食い気味にした質問に、蒼空は答えてくれなかった。


いつもはニヤニヤしながら見てくる茉優やクラスメートも、今回ばかりは見てこない。


「…なんで修復できないの?なんであんなに喧嘩になっちゃうの?二人に何があったの?」
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