俺がお前を夢の舞台へ
「…まっ、とりあえず探究テーマ決めようか」


「そうだね」


茉優が明るく仕切ってくれる。


なのに蒼空も勇翔も無反応。


「ちょっと二人とも。子供じゃないんだから授業中くらいちゃんとしてよ」


あまりにも茉優が不憫だ。


もし私が茉優の立場なら、今すぐにでも逃げ出したくなる。


「……別に俺は何でもいいから3人で決めれば?」


また人任せ。


蒼空の人任せは時にイラっとする。


「蒼空は子供すぎるんだよ。いくら勇翔と反りが合わなくてもこういうときは切り換えなよ」


茉優がせっかく空気を変えようとしてくれてるのに、どうしてそれに気づかないかな。


「まぁまぁ、仕方ないから3人で決めようよ」


茉優が私と蒼空の間に割って入り、笑いかけてくれた。
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