俺がお前を夢の舞台へ

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私はそれからずっと勇翔に話しかけ続けた。


野球の話題も蒼空の話題も出さないように気をつけ続けたおかげで、ある程度会話してくれるようになった。


相変わらず冷たい対応だけど、それでも無視されるよりはずっといい。


「…最近、勇翔と仲良いんだな」


登校中に蒼空に話しかけれ、ドキっとする。


「仲良い…かな…?」


ちょっと怒ってる…?


「勇翔はただの友だちだからね…?」


変な誤解をされると困る。


「ははっ!んなこと心配してねーよ。それで彩絢が元気になるんなら俺はなんでもいい」


「…へへっ」


優しさに溢れた蒼空の言葉にニヤケが止まらない。


「ほら」


サッと手を繋がれ、ますますキュンとする。


手袋越しに伝わる蒼空の温もりが心地いい。
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