あなたの写真が欲しくて……
あ!
晃司先輩だ!
私は校門を数名の男子とふざけながら出て行く先輩を見つけた。
互いに背中を押したり、頭を小突いたり、なんだかとても楽しそう。
と、思っていたら、跳ね回る晃司先輩の後ろポケットから、何かが落ちた。
でも、誰も気付かない。
私は、慌てて駆け寄って、それを拾い上げる。
これは……
パスケースに入った電車の定期券。
顔写真付きの年間定期券だ。
すぐに追いかけて返さなきゃ!
そう思ったものの、ふと悪魔が私の心に囁く。
その顔写真、欲しくない?
年間定期券は、数百円の手数料で再発行が可能。
返さなくても、そんなには困らないはず……
私の中で、徐々に悪魔の囁きが大きくなっていく。
晃司先輩だ!
私は校門を数名の男子とふざけながら出て行く先輩を見つけた。
互いに背中を押したり、頭を小突いたり、なんだかとても楽しそう。
と、思っていたら、跳ね回る晃司先輩の後ろポケットから、何かが落ちた。
でも、誰も気付かない。
私は、慌てて駆け寄って、それを拾い上げる。
これは……
パスケースに入った電車の定期券。
顔写真付きの年間定期券だ。
すぐに追いかけて返さなきゃ!
そう思ったものの、ふと悪魔が私の心に囁く。
その顔写真、欲しくない?
年間定期券は、数百円の手数料で再発行が可能。
返さなくても、そんなには困らないはず……
私の中で、徐々に悪魔の囁きが大きくなっていく。