隣の不器用王子のご飯係はじめました
雨がやむ気配はない
◇
悩みがあると料理を作りすぎてしまう癖、前に遠坂くんに見抜かれたな。
そして今日もまた、懲りずに作りすぎてしまうのだった。
……どうするんだこの大量の麻婆豆腐。
鍋いっぱいに作った、辛味の効いた麻婆豆腐。それでも、三人で食べれば食べきれない量ではない。
だけど……。
「レナさん。麻婆豆腐作ったので一緒に食べませんか」
隣の部屋のインターホンを押してそう呼びかけると、レナさんはすぐ部屋に通してくれる。
そこに、遠坂くんの姿はない。
そう。遠坂くんがレナさんの部屋に泊まり込みで手伝いをする期間は終わったのだ。
夏休みが終わり、遠坂くんはお父さんと暮らす家へ戻った。同時に、私が二人の分の夕食を作るという契約も終わっている。
だけど、ここ数日はつい癖で一人分以上の量を作ってしまい、結局こうしてレナさんの部屋に来てご飯を食べるという生活が続いている。
悩みがあると料理を作りすぎてしまう癖、前に遠坂くんに見抜かれたな。
そして今日もまた、懲りずに作りすぎてしまうのだった。
……どうするんだこの大量の麻婆豆腐。
鍋いっぱいに作った、辛味の効いた麻婆豆腐。それでも、三人で食べれば食べきれない量ではない。
だけど……。
「レナさん。麻婆豆腐作ったので一緒に食べませんか」
隣の部屋のインターホンを押してそう呼びかけると、レナさんはすぐ部屋に通してくれる。
そこに、遠坂くんの姿はない。
そう。遠坂くんがレナさんの部屋に泊まり込みで手伝いをする期間は終わったのだ。
夏休みが終わり、遠坂くんはお父さんと暮らす家へ戻った。同時に、私が二人の分の夕食を作るという契約も終わっている。
だけど、ここ数日はつい癖で一人分以上の量を作ってしまい、結局こうしてレナさんの部屋に来てご飯を食べるという生活が続いている。