隣の不器用王子のご飯係はじめました
◇
この日私は日直だった。
日直日誌は書くのに何かと時間がかかってしまい、放課後も掃除が終わった後に教室に残って書かなければならなかった。
「ごめん在花。今日親に早く帰って来いって言われててさ」
近頃ずっと一緒に下校してくれていた由梨が、日誌を書く私にそう謝ってきた。
「いいよいいよ。まだまだ書き終わりそうにないし」
「ごめんね。本当に気を付けるのよ!」
「うん。また明日」
手を振って教室を出て行く由梨を見送る。
窓の外を見ると、朝から降っていた雨が一段と強くなっていた。
十数分かけて日誌はようやく書き終わり、職員室へ提出しに行く。
雨の勢いが弱まるのを少し待とうと思っていたけど、一向に弱まる気配がないので諦めて帰ることにした。
──だけど、そこで事件は起こった。
「あれ……おかしいな」
この日私は日直だった。
日直日誌は書くのに何かと時間がかかってしまい、放課後も掃除が終わった後に教室に残って書かなければならなかった。
「ごめん在花。今日親に早く帰って来いって言われててさ」
近頃ずっと一緒に下校してくれていた由梨が、日誌を書く私にそう謝ってきた。
「いいよいいよ。まだまだ書き終わりそうにないし」
「ごめんね。本当に気を付けるのよ!」
「うん。また明日」
手を振って教室を出て行く由梨を見送る。
窓の外を見ると、朝から降っていた雨が一段と強くなっていた。
十数分かけて日誌はようやく書き終わり、職員室へ提出しに行く。
雨の勢いが弱まるのを少し待とうと思っていたけど、一向に弱まる気配がないので諦めて帰ることにした。
──だけど、そこで事件は起こった。
「あれ……おかしいな」