隣の不器用王子のご飯係はじめました
決心
◆
静かになったなと思ったら、隣で小野山さんは小さく寝息を立てて眠っていた。
オレンジ色の柔らかな灯りに、その無防備な寝顔が照らされている。
……小野山さん、俺に襲われるかもしれないとか考えないのかな。
考えないんだろうな、きっと。
そんなこと考えていたら、簡単に『うちに泊まる?』だなんて提案できるはずがない。
信頼されていると捉えれば良いのか、男として意識されていないのだと捉えるべきなのか。
こっちは全く眠れそうにないのだが。
俺は、そっと小野山さんの頬に手を伸ばした。
今日は何度も理性を試されている気がする。
一つの傘に一緒に入った時点で緊張して仕方なかったのに、今度は一つ屋根の下だ。
机が小さいからか勉強をしていたときも妙に距離が近かったし、今はこうして手を伸ばせば触れられるような距離で眠っている。
姉さんの部屋で二人きりになったことはあるが、それとは訳が違う。
静かになったなと思ったら、隣で小野山さんは小さく寝息を立てて眠っていた。
オレンジ色の柔らかな灯りに、その無防備な寝顔が照らされている。
……小野山さん、俺に襲われるかもしれないとか考えないのかな。
考えないんだろうな、きっと。
そんなこと考えていたら、簡単に『うちに泊まる?』だなんて提案できるはずがない。
信頼されていると捉えれば良いのか、男として意識されていないのだと捉えるべきなのか。
こっちは全く眠れそうにないのだが。
俺は、そっと小野山さんの頬に手を伸ばした。
今日は何度も理性を試されている気がする。
一つの傘に一緒に入った時点で緊張して仕方なかったのに、今度は一つ屋根の下だ。
机が小さいからか勉強をしていたときも妙に距離が近かったし、今はこうして手を伸ばせば触れられるような距離で眠っている。
姉さんの部屋で二人きりになったことはあるが、それとは訳が違う。