ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
「誤解を招くようなこと言わないでくれる!?私は竜成に恋愛感情はないっ!」

ドキッパリ言ってやった。
たとえ、なんらかの思惑を持って近づいてきているとしてもよ?
ハッキリしておかないとね。

「厳しいな。でも、なんとも思ってないなら、記事を読まないよな?」

「ただの野次馬根性だよ!」

「それでも嬉しい」

キラキラした目でこっちを見てくる。
ピュアだ。
くっと目頭を押さえた。
何か裏があるんじゃないの?なんて疑ってごめんなさい。
自分がいかに汚れた人間なのか、思い知らされたわ。
いや、わかってたけど。

「それ、夕飯か?」

「え?ま、まあ」

手元のコーラやポテチをじいっと見ていた。

「今日はたまたま直真さんがご飯いらないからで、いつも食べてるわけじゃないから!」

言い訳っぽくなることをわかっていて言った。
でも、言わずにはいられない我が身の悲しさよ……。

< 102 / 191 >

この作品をシェア

pagetop