ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
過去の出来事を思い出して、イラッとしたことは言うまでもない。
何が『実家に帰ります』だ!
あのゲーム中毒者が!
誰が迎えに行ってやるか!
「お兄様」
唇が近いことに気付き、このまま、この女をおとしてやろうかとも思ったが―――泣きそうな顔をして出て行った有里の顔が脳裏に浮かんだ。
「気安く近づくな」
手をどかし、顔をがしっとつかみ、そのまま体を突き飛ばした。
まさか、自分がそんな目にあうとは思わず、呆けた顔で俺を見た。
こんな女と遊んでいる場合じゃない。
「えっ、え?お、お兄様?」
震えた声を無視して、車のキーをつかみ、部屋を出た。
「誰が余裕がないだ!好き勝手なこと言いやがって!他の男といるところを見せられて冷静でいられるか!」
俺を殴った挙げ句に怒鳴り付ける?
覚悟しとけよ!
有里―――!!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「え?姉は来てませんよ」
何が『実家に帰ります』だ!
あのゲーム中毒者が!
誰が迎えに行ってやるか!
「お兄様」
唇が近いことに気付き、このまま、この女をおとしてやろうかとも思ったが―――泣きそうな顔をして出て行った有里の顔が脳裏に浮かんだ。
「気安く近づくな」
手をどかし、顔をがしっとつかみ、そのまま体を突き飛ばした。
まさか、自分がそんな目にあうとは思わず、呆けた顔で俺を見た。
こんな女と遊んでいる場合じゃない。
「えっ、え?お、お兄様?」
震えた声を無視して、車のキーをつかみ、部屋を出た。
「誰が余裕がないだ!好き勝手なこと言いやがって!他の男といるところを見せられて冷静でいられるか!」
俺を殴った挙げ句に怒鳴り付ける?
覚悟しとけよ!
有里―――!!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「え?姉は来てませんよ」