ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
「つまみだす!?」

「ふざけんな!」

「ま、待って下さい。えーと、直真さんと話をさせて下さい」

いくらなんでもこれ以上、ズタボロになった直真さんを見たくなかった。
顔に怪我でもしたら、唯一の取り柄がなくなってしまう。

「お前、今、失礼なこと考えてなかったか?」

「気のせいです」

「そうですか。必要があれば、お呼び下さい」

「は、はあ」

苦々しい表情で直真さんはSPを見ていた。

「直真様。また怒らせて殴られないようにしてくださいよ」

「早く出て行け!」

直真さんはイライラとクッションを投げつけた。
自分にぶつかる前にサッとドアを閉め、クッションは床に落ちた。
さすが、宮ノ入家のSP。
反射神経がいい。
二人になると、少し気まずかった。

なんせ、こっちはテレビにネトゲ、コーラにポテチでダラダラしていたのだ。
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