ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
「そうだろうな」

「その点、こっちは私が違う英才教育を受けさせますから!」

「なんの教育だよ」

「それはもちろん!ゲー……」

バシッとおでこを叩かれた。

「まだ何も言ってないじゃないですか!!」

「お前には絶対、子どもの教育は任せないからな!」

直真さんは笑って言った。

「子供の教育方針は俺が決める」

「残念ですねー」

「そう思っているのはお前だけだ。有里が二人もいたら、俺の苦労が二倍になる」

その声も目も優しかった。
いつもよりずっと。
私と直真さんは前より『家族』になれた、そんな気がした―――



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