ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
あの(偽)紳士みたいな直真さんしか知らないんじゃ。

「話があります」

「や、や、八木沢専務。今かね」

「有里」

はいはいと手に持っていた封筒その一を渡した。
直真さんはそれを受けとると、食卓の上に投げ捨てた。

「これは」

バラッと中身が飛び出し、写真と領収書が入っている。

「身に覚えがありませんか?説明しましょうか?」

にこにこと笑ってるけど、目はまったく笑ってない。

「い、いや」

「会社の金で役員が飲み食いした証拠ですよ」

「慰労会だ!これは!」

「有里」

「はい」

封筒その二を手渡した。
その一の上に放り投げられた。
中から、姫愛ちゃんが女子大に裏口入学した証拠が出てきた。

「お、お父様っ!」

本人は知らなかったのか、青い顔で父親を見た。

「どうやってこれを!」

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