ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
清川さんが前に出たのを竜成が手で制した。
「確かにな。俺が持つ二割も無効にするつもりだろう」
「多少の金額は上乗せして、株は引き取ってあげますよ。そちらにしたら、いい勉強になったのでは?」
上から目線もいいとこで、もはや悪人にしか見えなかった。
「完敗か」
悔しそうに竜成はうつむいた。
ピュアさだけは負けてなかったよと教えてあげたかったけど、直真さんがいる手前、余計なことは一切話さずにいた。
目をあげて、私を見つめて竜成は言った。
なぜ、私?
「今回は俺の負けでいい。けど、必ず俺はお前に勝ってみせるからな!」
直真さんは鼻先で笑い飛ばした。
「若造がこいよ」
竜成は清川さんに目で合図し、部屋から出ていった。
悔しそうに両手を握りしめたまま。
「負け犬の吠える声は心地いいな」
直真さん。完全に悪人だよ、もう―――
「確かにな。俺が持つ二割も無効にするつもりだろう」
「多少の金額は上乗せして、株は引き取ってあげますよ。そちらにしたら、いい勉強になったのでは?」
上から目線もいいとこで、もはや悪人にしか見えなかった。
「完敗か」
悔しそうに竜成はうつむいた。
ピュアさだけは負けてなかったよと教えてあげたかったけど、直真さんがいる手前、余計なことは一切話さずにいた。
目をあげて、私を見つめて竜成は言った。
なぜ、私?
「今回は俺の負けでいい。けど、必ず俺はお前に勝ってみせるからな!」
直真さんは鼻先で笑い飛ばした。
「若造がこいよ」
竜成は清川さんに目で合図し、部屋から出ていった。
悔しそうに両手を握りしめたまま。
「負け犬の吠える声は心地いいな」
直真さん。完全に悪人だよ、もう―――