ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
フェスティバル!!
この高揚感をなんと呼ぼうか。
正座をし、私は(おごそ)かに直真さんに告げた。

「だから、この日は午後から有給休暇を下さい!」

大人の特権とも言える有給休暇の取得を私は要求する!

「ゲームするためにか?」

呆れた顔で直真さんは私を見た。

「そうです。メンテナンスが終わるまで、画面の前で待機するのも楽しいんです」

「よくわからないが、そんなに楽しみなら、休んでいいぞ」

「やったー!直真さん、大好き!」

「今じゃないだろ!そのセリフは!」

あー、よかったあ。
駄目って言われたら、どうしようかと思った。

「そんなに重要なのか?」

「当たり前です!出遅れたら、みんなで全滅する楽しみが減りますからね」

「全滅?それは楽しいのか」

「楽しいんです!」

ふーんと直真さんはさして興味は無さそうだった。

「まあ、それはいいが。引っ越しの準備しておけよ」

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