ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
番外編
指輪!?【直真視点】
―――俺は見てしまった。
ユーリ『結婚しよう』
ネトゲの中で有里のチャットがちらりと見えただけなのだが、そんなことが書いてあった。
ネトゲの世界とはいえ、結婚?
どういうことだよ。
それで、お前から誘うわけか?
聞こうと思ったが、肝心の有里は眠りこけている。
アホ面で。
待てよ―――これは浮気か?
相手は誰だよ。
そんなことを考えていると、『うーん、それは私のポテチ』と、食い意地全開の寝言が聞こえた。
なんだ、こいつ。
平和すぎる。
イラッとして、びしぃとデコピンをした。
「い、いたっ!!あ、おかえりなさい。直真さん。どうして、デコピンを!?」
「お前の寝顔に腹が立った」
「うわっ!ひどいですね!スーツも着替えないで、デコピンとか。私、まだ何も悪いこと―――もしかして、直真さんのエクレア食べたのバレました!?」
「食ったのかよ」
「違うとなると、あれですか?カウンターバーにある冷蔵庫からレモンをもらってコーラにいれた件?」
「使ってもいいが、補充しておけよ」
「えっ!?それじゃ、こないだ歯医者行くって嘘ついて、店頭限定の特典付きゲームソフト買いにならんだこと?」
「そんなことしてたのかよ!!」
有里はクッションに顔を埋めた。
「これが誘導尋問ですか!」
「なにが誘導自問だ。勝手に自白しているだけだろうが」
ううっと恨めしい目をして俺を見た。
こいつ……。本当にろくなことしないな。
「有里。俺に言いたいことはないか」
うーんと有里は首を傾げた。
そして、ハッとしたように言った。
ユーリ『結婚しよう』
ネトゲの中で有里のチャットがちらりと見えただけなのだが、そんなことが書いてあった。
ネトゲの世界とはいえ、結婚?
どういうことだよ。
それで、お前から誘うわけか?
聞こうと思ったが、肝心の有里は眠りこけている。
アホ面で。
待てよ―――これは浮気か?
相手は誰だよ。
そんなことを考えていると、『うーん、それは私のポテチ』と、食い意地全開の寝言が聞こえた。
なんだ、こいつ。
平和すぎる。
イラッとして、びしぃとデコピンをした。
「い、いたっ!!あ、おかえりなさい。直真さん。どうして、デコピンを!?」
「お前の寝顔に腹が立った」
「うわっ!ひどいですね!スーツも着替えないで、デコピンとか。私、まだ何も悪いこと―――もしかして、直真さんのエクレア食べたのバレました!?」
「食ったのかよ」
「違うとなると、あれですか?カウンターバーにある冷蔵庫からレモンをもらってコーラにいれた件?」
「使ってもいいが、補充しておけよ」
「えっ!?それじゃ、こないだ歯医者行くって嘘ついて、店頭限定の特典付きゲームソフト買いにならんだこと?」
「そんなことしてたのかよ!!」
有里はクッションに顔を埋めた。
「これが誘導尋問ですか!」
「なにが誘導自問だ。勝手に自白しているだけだろうが」
ううっと恨めしい目をして俺を見た。
こいつ……。本当にろくなことしないな。
「有里。俺に言いたいことはないか」
うーんと有里は首を傾げた。
そして、ハッとしたように言った。