ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
まったく、こいつは!
青汁の袋を破り、リンゴジュースに溶かした。
「直真さんも飲むんですか?いい心がけですねー」
なにがいい心がけだ。
減ってよかったと顔に書いてある。
青汁を一口飲んだが、俺は大丈夫だった。
まずくはない。
「有里」
「なんですか?おいしいですか?」
「ああ」
にっこり笑うと有里は何かを察知したのか『えっ!』と言って後ずさったのを見逃さず、有里の腕をつかむと抱き寄せた。
「ま、ま、待ってください!」
口に一口含むと唇を重ね、有里に飲ませると、拒めずに飲み込んだ。
「まだあるぞ」
黙らせるのに二口目も飲ませた。
有里は顔を赤らめ、軽く咳き込むと涙目で俺を見た。
「うまいか?」
「ひ、ひどっ!」
『ほら、飲めよ』と差し出すと、有里は慌ててコップを奪い取り、悔しそうに青汁を飲んでいた。
最初から黙って、飲んでおけよ。
お前の体を心配してくれているんだろうが―――後から後悔しても遅い。
一瞬、母の顔が浮かんだ。
あの人は芯は強いが、どこか儚げな人だった。
母になにもできず、俺は―――ドンッと体当たりされた。
「有里、お前」
「飲みましたよ」
ほらっと空のコップを見せた。
仕返しか?
そう思っていると、有里からキスをされた。
「これが本当のキスってやつですよ」
「どこがだ」
本当のキスはお前からやるにはまだ早い。
けど、嫌じゃない。
有里だけは―――な。
青汁の袋を破り、リンゴジュースに溶かした。
「直真さんも飲むんですか?いい心がけですねー」
なにがいい心がけだ。
減ってよかったと顔に書いてある。
青汁を一口飲んだが、俺は大丈夫だった。
まずくはない。
「有里」
「なんですか?おいしいですか?」
「ああ」
にっこり笑うと有里は何かを察知したのか『えっ!』と言って後ずさったのを見逃さず、有里の腕をつかむと抱き寄せた。
「ま、ま、待ってください!」
口に一口含むと唇を重ね、有里に飲ませると、拒めずに飲み込んだ。
「まだあるぞ」
黙らせるのに二口目も飲ませた。
有里は顔を赤らめ、軽く咳き込むと涙目で俺を見た。
「うまいか?」
「ひ、ひどっ!」
『ほら、飲めよ』と差し出すと、有里は慌ててコップを奪い取り、悔しそうに青汁を飲んでいた。
最初から黙って、飲んでおけよ。
お前の体を心配してくれているんだろうが―――後から後悔しても遅い。
一瞬、母の顔が浮かんだ。
あの人は芯は強いが、どこか儚げな人だった。
母になにもできず、俺は―――ドンッと体当たりされた。
「有里、お前」
「飲みましたよ」
ほらっと空のコップを見せた。
仕返しか?
そう思っていると、有里からキスをされた。
「これが本当のキスってやつですよ」
「どこがだ」
本当のキスはお前からやるにはまだ早い。
けど、嫌じゃない。
有里だけは―――な。