ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
しかも、天下の宮ノ入グループの親戚や関係者が住む社宅同然のマンションで贅沢な暮らしに慣れたお金持ちな人々が住んでいる。
私の旦那様である八木沢直真さんが宮ノ入グループの常務と社長秘書を兼務しているおかげで《《表向きは》》冷たくされることもなく、態度も悪くない。
いろいろ事情はあるんだけど、それ以前に常務夫人である私がバーガーショップの袋をがさがさしながら、入るわけにはいかない―――けど、もう遅い。
バッチリ見られてしまった。
「八木沢常務の奥様じゃありませんこと?もしかして、その手にあるのは今日の夕食かしら?」
もう隠し立ては無用。
正々堂々、うなずいた。
というより、正々堂々するしかないともいう。
「もしかして、有名店のデリカですの?わたくしの宅でも頂くことがありますのよ」
「ええ、まあ。有名店でテイクアウトを少々」
私の旦那様である八木沢直真さんが宮ノ入グループの常務と社長秘書を兼務しているおかげで《《表向きは》》冷たくされることもなく、態度も悪くない。
いろいろ事情はあるんだけど、それ以前に常務夫人である私がバーガーショップの袋をがさがさしながら、入るわけにはいかない―――けど、もう遅い。
バッチリ見られてしまった。
「八木沢常務の奥様じゃありませんこと?もしかして、その手にあるのは今日の夕食かしら?」
もう隠し立ては無用。
正々堂々、うなずいた。
というより、正々堂々するしかないともいう。
「もしかして、有名店のデリカですの?わたくしの宅でも頂くことがありますのよ」
「ええ、まあ。有名店でテイクアウトを少々」