ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
まだ若く、シャツを腕捲りしてクマのぬいぐるみを狙ってるのか、何度も挑戦していた。

「くそ!」

若者よ。熱いねー。
どうしても欲しいのか、じゃらじゃらと小銭を両替しては頑張っていた。

「彼女へのプレゼントなのかな」

ふむ。
さりげなく、後ろについた。
爽やかな好青年は他人の気配に気づいたらしく、ハッと我に返り、頭を下げた。

「あ、すみません。占領して」

「あー、いえいえ」

順番だと思ったらしく、譲ってくれた。
アームの強さは見るからにいけるレベル。
頭を狙い、アームで持ち上げるようにして落とす!
ゴドンと穴に容易く入った。
ほらねー!楽勝、楽勝。

「すごいな」

ふふ。
そうでしょうとも。
青年よ。私から一つアドバイスをしよう。

「動画を見て攻略方法を学ぶといいですよ」

はいっとクマのぬいぐるみを渡した。

「これ、俺に?」

「欲しかったんでしょ?」

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