ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい！

直真さんは自分の甥っ子と姪っ子である双子の赤ちゃんを嬉しそうに眺めていた。
子どもが嫌いというわけではなさそうだった。

「元気ならいい」

ホッとしたような顔をして、また仕事に戻った。
他に言うことないの？
私達の子供とか、この先どうしたいとか……。
直真さんの生い立ちが複雑なのはわかっているから、私も言い出しにくい。
けど、説明くらいしてくれてもよさそうなのに。
そう思いながら、美桜さんにメッセージを返した。


◇　◇　◇　◇　◇


今日も直真さんは残業らしくて、またゲーセンでシューティングゲームをしていた。
ここでしかできないゲームというのが、また私の挑戦意欲をかきたてるんだよね。

「懐かしいゲームやっているな」

背後から、ひょいっと覗いた人影に振り返ると、現れたのはクレーンゲームで苦戦していた熱い青年、竜成(りゅうせい)だった。