ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
班目ファンド
有里(ゆり)。今から班目(まだらめ)と会う」

おじいちゃんと会った次の日、相手の真意を探るためなのか、直真(なおさだ)さんは斑目さんを呼んだらしかった。

「わかりました」

「普通にお茶をだせよ?」

「わかってますよ。いつもお客様にはちゃんとお茶を出してるじゃないですか」

「念のためだ」

信用がないなー。
ちゃんとその人に合ったお茶を出してるのに。
これでも。

「斑目さんは年配のおじさんですか?」

ぴくっとこめかみが動いた。

「なんだ?興味あるなのか?」

「え?お茶菓子を選ぶのに聞いただけです。年配なら、和菓子かと思って」

「安い駄菓子でもだしておけよ」

駄菓子って……。
よっぽど気に入らないんだなーと思いながら、コーヒーでいいやと思いながら、カップを用意した。
お湯を沸かしていると、向こうの部屋で人の気配がして、直真さんが出迎えていた。

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