ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
「ごめんなさい。有里さんがいるところでは話せません」

直真お兄様の顔が険しくなった。

「班目と有里のことかな――?」

えっ!?どうしてその二人?そう思ったけど、直真お兄様は有里さんをちらりと見ていた。

「ま、待って下さい!その話は終わりましたよ?綺麗さっぱり誤解なく、洗濯洗剤のCMなみのクリーンさで私の潔白が証明されましたよね!?」

わけのわからない有里さんの弁明に直真お兄様が笑った。

「そうだったかな?」

「そうそうそうそう!!!」

有里さんは必死に言った。

「直真お兄様。有里さんの話ではありませんけど?」

「それじゃあ、明日で結構です」

なぜ!?いつもの直真お兄様なら、すぐに付き合ってくれるはずなのに。

「うわー。なんだか姫愛(ひめ)ちゃんの話が気になりますよね!?」

なんだかわざとらしい……。

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